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牛乳の種類って?

牛乳の栄養成分を教えて!

表示にある無脂乳固形分って何ですか?

「成分無調整」とか書かれた牛乳がありますが
書かれていない牛乳と何が違うの?

「低温殺菌乳」と「高温殺菌乳」どう違うの?
栄養分が違うの?明治はどっち?

牛乳は水で薄めているの?

牛乳を飲むとおなかがゴロゴロするのはなぜ?

牛乳を温めると栄養分がこわれるって本当?

牛乳は夜飲むのが良いって本当?

牛乳の殺菌方法って?

牛乳を飲むとふとりますか?

 
  
牛乳の種類って?
   
主に牛乳、加工乳、乳飲料の3種類です。
 
 
牛から絞った乳(生乳)を殺菌等衛生的に処理したもので、何も加えていません。だから栄養成分は季節等でいつも変化します。
 
 
・濃厚牛乳
牛乳に濃縮乳、クリーム、バター等を加え、牛乳より成分を濃厚にしたもの。
 
・低脂肪乳
牛乳の乳脂肪分を少なくしたもの。乳脂肪分1.0〜1.5%程度のものが多く、牛乳に比べ低エネルギーでたんぱく質やカルシウムは多い。
 
 
 
・栄養強化タイプ
生乳や脱脂乳にビタミン、ミネラルなどを加えたもの。
 
・嗜好タイプ
果汁、コーヒー、甘味などを加えたもの。
 
 
 
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牛乳の栄養成分を教えて!
   
牛乳1本分の栄養  
     
 
たんぱく質
主成分はカゼイン(約80%)で、残りはホエイ(乳清)たんぱく質です。体内で作れない必須アミノ酸をバランス良く含んでいる理想的なたんぱく質です。人間の細胞は主にたんぱく質でできており、たんぱく質をとることによって血液を丈夫にし、血や肉を作るもとになります。
 
糖質

乳糖として含まれていて、カルシウムや鉄の吸収を高める働きをします。牛乳を飲むとおなかがはったり、ゴロゴロする人が居ますが、これは乳糖が消化されないためにおこります。

 
脂質

小さな粒子で牛乳の中に乳化状態で混ざっています。牛乳が白く見えるのはこのためです。脂肪球は均質化(ホモジナイズ)により、2ミクロン(1ミクロンは1/1000mm)以下に小さくなっているので消化吸収がゆおくなります。

 
カルシウム

骨や歯の主な成分です。そればかりではなく、筋肉の収縮や、血液の凝固、神経の伝達など生命維持にかかわっており、不足すると骨粗しょう症や高血圧、動脈硬化などの成人病の原因となります。また、牛乳のカルシウム吸収率は食品中もっとも優れています。

 
ビタミン

日本人に不足しがちで、成長期に欠かせないビタミンA、B2が多く含まれています。

 
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表示にある無脂乳固形分って何ですか?
   
健康維持に欠かせない、牛乳中の大切な栄養分です。
   
  牛乳から水分と乳脂肪分を除いた成分で、たんぱく質、糖質ミネラル、ビタミンなど、牛乳中の栄養分をいいます。無脂固形分は、筋肉や骨を作る材料となる、健康維持に欠かせない大切な成分なのです。
 
  牛乳の無脂乳固形分と乳脂肪分の割合は、「乳等省令」により定められています。種類別、牛乳・脱脂乳、加工乳の無脂乳固形分は6.0%以上と定められていますが、乳飲料には規定がなく、乳業界の自主規約である「飲用乳の表示に関する公正競争規約」によって、乳固形分(無脂乳固形分と乳脂肪分を合わせたもの)として3.0%以上含むことと定めています。
種類別加工加工乳、乳飲料の栄養強化タイプのものは、脱脂粉乳などの乳製品を加えてあるものが多いので、無脂乳固形分は一般的に普通の牛乳より多くなっています。
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「成分無調整」とか書かれた牛乳がありますが
書かれていない牛乳と何が違うの?
   
成分的にも栄養的にも違いはありません。
   
  市販されている種類別牛乳は、ほとんどが成分無調整なので、「成分無調整」と表示のない牛乳でも表示してあるものと、成分的にも栄養的にも差はありません。法的に定められたものではなく、メーカーが自主的に書いている言葉です。
   
 
「成分無調整」とは、牛乳(牛からしぼったままの乳)を殺菌して牛乳を製造する工程で乳脂肪分を調整していないという意味です。
   
  〔種類別〕牛乳は、「乳等省令」※1により乳脂肪分3.0%以上。無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分)8.0%以上あるものと規定されています。生乳の成分は乳牛の品種、個体、飼料、地域、季節、泌乳期などにより変動があり、特に、冬のほうが夏より乳脂肪分や無脂乳固形分が多くなる傾向がみられます。そこで、かつては乳脂肪分の調整(脂肪の標準化)※1が行われることがありましがた、現在ではほとんど行われていません。
     
 
※1「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
  ※2調整(脂肪の標準化)
   脂肪分の低い牛乳と高い生乳を組み合わせて、脂肪分が一定になるように調整すること。
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「低温殺菌乳」と「高温殺菌乳」どう違うの?栄養分が違うの?明治はどっち?
   
栄養成分に違いはありません。
明治の商品は全て高温殺菌処理をしています。
 
 

日本では、食品衛生法にもとづく「乳等省令」によって「62℃〜65℃までの間で30分間熱殺菌するか、またはこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌する」と定められています。
「62℃〜65℃までの間で30分間熱殺菌する」のは低温殺菌牛乳の殺菌方法で、牛乳殺菌の出発点にあると言えます。「高温殺菌」とは、例えば130℃の温度で、2秒間瞬間加熱を行うもので、殺菌効果はさらに高くなり、ほとんどが無菌状態にすることができます。
殺菌の方法の違いによって栄養成分等が違うことはありません。
また、明治の商品は全て、130℃で2秒間高温殺菌処理をしています。
※ ロングライフ商品(140℃3秒)を除く

  ※「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
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牛乳は水で薄めているの?
   
水で薄められることはありません。法で禁止されています。
 
 

最近の牛乳は、昔と比べて味が薄く感じるという人がいますが、そんなことは一切ありません。法律で水や添加物を加えることを一切禁じています。
薄く感じる訳は、牛乳の中にある脂肪玉(通常1〜12ミクロン)のためです。脂肪玉が大きければ大きいほど牛乳が濃く感じ、また上に脂肪分が浮いてくるので体内に吸収する率も悪くなります。
そのため現在の牛乳は、体内での消化・吸収を良くする為に、乳脂肪を1〜2ミクロンに均等化している為、昔の牛乳より薄く感じます。

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牛乳を飲むとおなかがゴロゴロするのはなぜ?
   
乳糖を分解する酵素が足りないからです。
 
 

牛乳中の糖質である乳糖を消化する酵素(乳糖分解酵素=ラクターゼ)が少ないか、働きが弱いためにおこります。特に激しい下痢を起す症状を「乳糖不耐症」と呼んでいます。乳幼児期は乳糖分解酵素の働きが活発なのですが、大人になるにつれて弱くなる人がいます。この傾向は有色人種に多く見られ、日本人の1割はこの症状になるといわれています。

  おなかがゴロゴロすると言われる方には、次のような方法を勧めてみましょう!
  温めたモノを少しづつゆっくり飲む
  ゆっくり少しづつ飲むと分解酵素の働きが弱くても消化できます。人肌くらいに温めて飲むことによって分解酵素の活性も盛んになります。
   
  料理に使う
  他の食品とともにおなかに入るので影響は少なくなります。
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牛乳を温めると栄養分がこわれるって本当?
   
いいえ。温めても、料理に使っても変りません。
 
 

タンパク質、カルシウム、ビタミンA、B2など、私たちが牛乳に期待する栄養分は加熱しても損なわれることはありません。ただ、牛乳を温めると表面にうすい膜ができます。これはタンパク質や脂肪が固まったものですから捨てないで召し上がってください。

   
 
 

※明治の宅配牛乳ビンはキャップの密閉性が高いので、キャップ、フードのまま加熱しないようお願いいたします。

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牛乳は夜飲むのが良いって本当?
   
牛乳はいつ飲んでもよいのですが、夜飲むメリットがあるのも本当です。
 
 

夜寝ている間に、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐために、血液中には一定濃度のカルシウムが含まれています。そして、筋肉の収縮や、神経伝達など、生命維持に欠かせない働きをしています。食事を摂らない睡眠中は、血液中のカルシウム濃度が低くなりがちです。これを補うため、わずかですが骨のカルシウムが溶け出して、血液中の濃度を保つ働きをしているのです。だから、夜寝る前に牛乳を飲むと効果的といわれているのです。

   
 
  牛乳に含まれる物質が睡眠を助ける
 

たんぱく質が分解してできるオピオイドペプチドが、中枢および末梢神経に作用して眠りを誘うといわれています。乳児が乳を飲んだあと、眠りにつくのはこのためだとか・・・。
また、睡眠の持続にかかわる、セロトニンという成分は、牛乳中のトリプトファン(アミノ酸の一種)から作られます。

   
  成長期には効果的
 

「寝る子は育つ」といわれるように、睡眠中は成長ホルモンが特に多く出るので、牛乳中のたんぱく室やカルシウムが、骨や筋肉を作るのに役立ちます。

 
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牛乳の殺菌方法って?

   
4つの殺菌方法があります。
 
 
 低温長時間殺菌法(LTLT)
   
  保持殺菌法ともよばれ、生乳(搾ったままの乳を62℃〜65℃で30分間加熱する方法。)
   
 
 高温保持殺菌法(HTLT)
   
  生乳を75℃以上で15分以上加熱する方法。
   
 
 高温短時間殺菌法(HTST)
   
  生乳を60℃前後で予備加熱し、次いで所定温度まで過熱する方法。
   
 
 超高温殺菌法(UHT)
   
  現在広く使われている殺菌方法で、120℃〜150℃で1〜3秒加熱する方法。殺菌効率が極めて高く無菌に近い状態になります。
   
  保温殺菌牛乳のほうが新鮮?!
 

近年、低温殺菌牛乳がもてはやされているます。低温殺菌牛乳の方が「生」に近いという言い方が消費者に分かりやすく、ビールなどで引き起こされた「生」ブームに乗ったことが底辺にあるようです。
では、本当に低温殺菌牛乳が生にいちばん近い牛乳と言えるのでしょうか?加熱の影響を何で見るかによりますが、たんぱく質の変成で見れば高温殺菌がもっとも変成度が少ないという科学データがあります。たんぱく質の変成が少ないほど生に近いということになります。低温殺菌は先に述べたように「乳等省令」※の殺菌方法の原点になっている方法で、衛生的あるいは栄養的に別段問題はありませんが、低温殺菌が最高の方法であるかのようにいうのは問題です。

  ※「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
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牛乳を飲むとふとりますか?
   
ふとるのは消費エネルギーより多いエネルギーを摂取しているからです。
 
 

普通牛乳1本(200ml)には、128kcalのエネルギーがあります。しかし、これは肥満の原因になるほど多量のエネルギーではありません。
私たちが1日に必要なエネルギーは、性別、運動量などによって違いますが、例えば、20歳代の女性の場合、牛乳1本(200ml)のエネルギー128kcalは1日に必要な1800kcalの約7%にしかなりません。
また、食品は単にエネルギーだけでなく、含まれる栄養素との関連で考えることが大切です。牛乳はエネルギー以外にタンパク質、カルシウム、ビタミンAやB2などの優れた供給源としても知られています。普通牛乳1本(200ml)でとれるカルシウムは206mg。たったの7%のエネルギーで1日に必要量の30%ものカルシウムが摂れるのです。しかも、牛乳のタンパク質は、必須アミノ酸を含むタンパク質のなので、その価値は高いものです。
少ないエネルギーで大切な栄養を摂れるのが牛乳。むしろ、賢いダイエットに欠かせない食品といえます。

  ※普通牛乳とは、四訂日本食品標準成分表の「普通牛乳」を指しています。
   
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